Camino de Santiago

Sep.-Nov.2017: El Caminoの日々報告

カミーノいろいろ

歩く距離

25~30kmくらいを歩くのがちょうど良い。多くの人が25kmくらいを目安に歩いていたし、靴さえちゃんと選べば翌日に繰り越すダメージはあまり無いと思う。サンジャンでもらえる資料にモデル日程が書かれてあるので、それに従えば無理なく進める。

登山靴の人が圧倒的に多いが、ランニングシューズ、トレランシューズ、スニーカー、裸足と様々。個人的にはトレランシューズが最適だと思う。実際、今回の歩きでマメも靴擦れもその他故障もなかった。
 登山靴は平地を長距離歩くのには不向きで、通気性が悪いからマメもできるし、底の固い登山靴で歩いている人に靴擦れが多かったように思う。底が曲がりにくくて足の動きに靴が付いて来ないためにかかとが擦れるのかね。ランニングシューズ、トレランシューズに比べてクッション性がイマイチだから膝も痛くなりやすいだろうし。
 ランニングシューズは底が軟らか過ぎて、未舗装路の礫が足裏にダメージを与えてしまう。

日数

モデル日程では34日でサンジャンからサンティアゴに到着するが、30日程度でもそれほど無理な日程ではない。足にダメージが出にくくなるように準備をすれば、25日くらいでも問題ないと思う。途中で、毎日45km歩くという変態もいたが、そうすると20日以下。

費用

30ユーロ/dayもあれば十分。大雑把に宿10ユーロ、ディナー10ユーロ、昼飯・朝飯・間食など10ユーロ。安く済ませたいなら、自炊ができる安い宿をちゃんと選べば10ユーロくらい削れそう。

気温

内陸で乾燥帯なせいか、9月後半~11月前半は朝晩がかなり冷え、日中は暑い。日陰は涼しいが、日光が当たると暑いしチリチリ痛い。日焼け止めを塗らないと皮膚が死滅する。
 朝は長袖と防風用にレインウェアの上着を着たり、旅の後半では毎日ダウンを着ていた。手袋無しで歩く外国人も多くいたが、この時期は絶対にあった方が良い。

カミーノを歩いた1ヶ月くらいの間で、パラパラと降られることは幾度かあったけど雨らしい雨は1度だけ。時期が良いのか、そういう土地なのか。そのため折りたたみ傘を使うことはなかった。宿到着後、街歩きをする際に雨が降っていると傘があった方が便利だが、それ以外ではただの荷物。
 カッパで出歩くのでも良いのだが、ビチョビチョのカッパを着て店に入るのも悪い気がするし脱ぎ着するのが煩わしいので傘が便利。でも、巡礼路沿いなら「巡礼者」という免罪符がある程度効力を持っているような気がするのでビチャビチャでも気にしない。

出発時間

早い人は6時頃に出発するし、多くの人は夜明け前に宿をあとにする。日が出るまで歩かない人もいるが、アルベルゲは8~9時くらいまでに出なくてはいけない所が多い。

早朝の歩行

9月後半~11月前半は、8時~8時半くらいまでは暗い。町中は電灯が不必要なほど設置されているが、町間は真っ暗な場所もあるのでライトは必須。ただ、明るさを抑えて歩いた方が冒険感が出て楽しいし、月明かりがある時は月明かりだけでも十分歩ける。それでも光が届かない暗黒の森を抜けることもあるし、町中でも矢印等を探すのにライトがあった方が便利。

食事

巡礼路沿いは集落ごとくらいにバルやカフェがあるので、全く食べ物が無くなるということは無い。しかし、小さい町や村だと時間的に開いていないこともあるので、ビスケットなどの非常食は持っていた方が良い。巡礼者用に夜明け前から開けている店も多かった。どこもコーヒー類は確実にあるが、食料はパンやボカディージョだけだったり、トルティーヤがあったりエンパナーダがあったり。
 小さな町などでは、バルやカフェやレストランが一緒になったような店も多い。レストランには巡礼者メニューがあることが多く、10ユーロくらいで量も多いが、高いわりには美味いと思ったことはあまりない。とはいえ、あれくらい食べないとエネルギー的に持たない。
 スペインの(北部の?)食事のタイミングが日本とはずれていて、昼飯が14~15時頃、晩飯が20時~などで時間的にレストランで食べることを諦めることもしばしばあった。巡礼者向けに普通の時間に開けてくれている所もある。

トイレ

道中に公衆トイレはほぼ無い。したければバル等に入るか、道から外れてお花摘みに行くか。枯れた大地を歩く時は視界を遮る草木さえ無いので、お花摘みをするのも憚られる。

アルベルゲの受付

アルベルゲの受付は13~14時から始まることが多く、それくらいの時間で進むのを止める人も多い。そこからは人と話したり、本を読んだり、街を散策したり、昼寝したり、昼飯作ったり、バルで飲んだりと人によって様々。
 ほとんどの所は簡単な英語さえ話せれば問題ないが、小さな町だとスペイン語しか話せないホスピタレーロもいるので、数字くらいは知っておいた方が良い。まぁ、なんとなーくでどうにかなるけど。
 受付は21時や22時までやっているところが多く、自転車の巡礼者は夕方からしか受け付けないというアルベルゲもあった。
 クレデンシャルにスタンプを押してもらうためだけにアルベルゲに寄る人もいた。
 連泊ができないルールになっているが、サンティアゴ周辺ではそんなこともなかった(たぶん公営はルール遵守)。
 9月後半~11月前半は泊まる所が無くなることはなかったが、11月頃から休みに入るアルベルゲもあるので注意が必要。

アルベルゲの料金

5~12ユーロくらいで、高い方が快適かというとそうでもないこともある。サンジャンでもらえる資料に、料金だけでなく収容人数、キッチンの有無、自転車の受け入れ、個室の有無などが書いているので参考にはできるが、載っていない宿もある。
 寄付制のアルベルゲもあって寄付金額を悩むところだが、寄付ボックスが設置されているので自分の好きなタイミングで人目を気にせずに投入できる。当然払わない人もいるが、ホント気持ちの問題。寄付制でも晩飯や朝飯が出るアルベルゲもあった。

自炊

キッチンが付いたアルベルゲも多く、ちゃんと選べば自炊だけで済ませることができるのかも。調味料や油などは置いてある所と無い所があるので、自炊をするつもりなら持って行った方が良いかも。
 小さい町だとスーパーが無いこともあるし、あっても開店曜日や開店時間の関係で食材を買えないこともあるので注意が必要。日曜はスーパーが休みだと思った方が良い。スーパーによっては醤油が置いてある所もあり、より大きいスーパーにはキッコーマンの醤油があった。
 アウトドア用のバーナーで調理をしている人もいたが、飛行機に乗らずに地続きで来れる人の特権。お空の旅にバーナー類はお伴できない。

飲料水

スーパー等で買えるし、宿の水道水をペットボトルに入れている人も多くいた。街角等に水飲み場(aqua potable:飲料水と表示)があることもある。

電源

宿にはコンセントがあるので、充電はできる。ただ、ベッドごとにコンセントが付いている所もあれば、部屋に1つしか無かったり食堂にしかない所もあった。電子機器を手元から離すことに抵抗があるかもしれないが、巡礼者が人の物を盗らないと信用して充電するしかないし、「盗られた!」と騒ぎになることはなかった。巡礼者専用の宿じゃなければ充電のための放置は皆しないだろうな。

Wi-Fi

ほとんどのアルベルゲにはfree Wi-Fiが整備されているが、寄付制の宿には無い所もあった。注意すべきはXunta de Galiciaのアルベルゲ(ガリシア州の公営アルベルゲ)で、Wi-Fi接続用のパスワードがSMSで送られてくるため、スペインでSMSが受け取れるSIMカードを持っていないとWi-Fiが利用できない。

サンダル、スリッパ

アルベルゲ内では、基本的にはルールとして歩き用の靴は受付や部屋の外で脱ぐことになっていて、靴は脱げど土足なのでサンダルやスリッパが無いと困る。裸足の強者も時々いたが、多くの人はビーサンやクロックス等を持ってきていて、それで街歩きもしていた。私は飛行機の中でもらった使い捨てスリッパが軽くて折り畳めるのでずっと使っていたが、街歩きには向かないので外ではシューズを。

着替え

歩き用に着替えは2日分あれば、毎日洗濯すれば充分間に合う。街散策用にジーパン等の普段着を持ってきている人が意外といて驚いた(特に若い世代)。でも、巡礼路沿いの街なら運動する恰好でうろつく巡礼者も多いのであまり気にならない。

洗濯

宿によっては、有料の洗濯機や乾燥機が設置されている所もあった。泊まったアルベルゲでは、どこも手洗いできるシンクが設置されていたかな。手洗い用にタライが置かれてある所も多かったが、無い場合はゴミ袋に水を溜めると洗いやすい。固形石鹸で体も衣服も洗ってしまえば荷物を余計に持つ必要はないが、液体の洗濯洗剤を持ち歩いている人もいた。
 洗濯物干場がある所が多いが、男女で干場を分けることはしていない。歩くのは14~15時頃までが多いので、それから洗濯して干せば、日が暮れる頃にはだいたい乾いていた。

シャワー

アルベルゲにはシャワーが完備されているのが普通。施設によっては水圧が弱い所もあったが、汚れ落としには充分。男女共同使用のことも多々あった。石鹸類は、基本的には設置されていない。

ベッド

アルベルゲで寝る際は寝袋を使うのだが、使い捨てのベッドカバーと枕カバーが渡されるところも多かった。備え付けの毛布は恐ろしくて使えないし、使わなくてもアルベルゲ内は暖かく、むしろ寝袋にくるまっていると暑い時もあった。

ベッドバグ

恐れていた南京虫だが、1度だけそれらしい噛み痕が腕にできた。たいして痒くもないし、すぐには気付かなかった。噛まれたのは真ん中あたりの村の公営アルベルゲで、日が入りにくく、風通しも悪い部屋だった。

 噛まれたという話は他に1人からしか聞かなかった。
 ベッドバグ避けにハッカスプレーや虫除けスプレーをしている人もいたが、気休めだと思う。スプレーをするかどうかよりも、寝袋から手や足を出さない(シーツや枕に直接触れない)ことの方が重要。

いびき災害

同部屋に幅が広めの人がいたら、いびきがあると思った方が良い。対策としては耳栓。ちゃんとしていればあまり気にならない程度には緩和されるので、1g程度だし用意していても荷物にはならない。

caminoの続き8日目と9日目: Porto → Lisbon

PortoからLisbonは、REのバスターミナルから3時間半くらい。

バスターミナルのトイレは有料。
0.5ユーロ。
バスの中にもトイレはあるが、ロックされている。
出発前に使おうとすると、ターミナルの有料トイレを使えと言われた。
走行中は運ちゃんに言えば鍵を貸してくれるみたい。

 

外国のトイレ事情はホント理解不能。
緊急事態の時に入り口で爆発する人はいないのかな。
トイレの入り口に番人を置くよりも、その分トイレの管理にお金を使えば良いのに。
そんなに人件費が安いのかな。
大きい街はショッピングモールに行けばトイレがあるのでまぁだいぶましだが。

 

リスボンでの宿は、Nicely Hostelという所。

出発の飛行機がけっこう早く地下鉄も動いていないので、空港まで歩いて行ける距離にした。
タクシーは何となく信用していないし。

 

Booking.comで前日に予約したら、2段ベッド4台の部屋は3日で45ユーロ/人。
15ユーロ/dayなら、まぁアルベルゲより少し高いかなってくらいで宿としては激安だけど、どうしてもアルベルゲと比べてしまう。

 

ホスト家族が住んでいる家で、その内3室が宿用。
狭い部屋にベッドが4台。
トイレ・シャワーが2つ。
キッチンもホストと共用だが使える。
朝飯が料金に含まれている。
食パン、ケーキ、ビスケット、ハム、チーズ、リンゴ、ジャム、バター、牛乳、オレンジジュース、シリアル、インスタントコーヒーなど。
食堂があるわけではなく、キッチンの横に申し訳程度の椅子とテーブルがある。
ホスト家族は親切。
ご夫婦と娘で、ご夫婦がいないときはオバチャンの妹さん?が受付などをしている。
ドア1枚を隔てた廊下でけっこう大きな声で話していることもある。
近くにスーパーが2軒有り、飯屋も少し歩けば有る。
地下鉄の駅も近い。

 


リスボンに来た目的は1つ。
ユーラシア最西端のロカ岬。

 

街は大した面白味もない。
ベレン港で大航海時代に思いをはせるくらい。

 

鉄道でCascaisまで行き、駅裏にあるショッピングモール下のバス停から403番線に乗る。
バスは30分毎に出ている。
料金は乗る際に運ちゃんに支払う。
ロカ岬までは3.3ユーロで、30分弱くらい。
岬の先っちょまで行ってくれるので、ほとんど歩くことはない。

 

岬にはモニュメント、灯台、レストラン、観光案内所があるくらい。

 
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"AQUI ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMEÇA"
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最果ての地。

caminoの続き6日目と7日目: Porto

Portoのカミーノ沿いにもアルベルゲがある。

 

2日間は、メトロのC. Michaelis駅から東に200mくらい行った所にあるAlbergue de Peregrinoに泊まる。
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10ユーロ/人。
連泊可。
14時から受付開始だが、知らずに11時半に行くとちょうど中に人がいて、受付をしてもらえた。
ペレグリーノだけが泊まれる場所なのかどうかはよくわからない。
2日目にアルベルゲ前でスーツケースを転がす姉ちゃん達が開くのを待っていた。

 

非常にきれい。
部屋は4つかな。
6人収容ともうちょっと多めと。
男女別にトイレ2、シャワー3。
共同トイレ・シャワーが1。
キッチン有り、ダイニング有り、談話室有り。
手洗い場、干場が庭に有る。
庭がかなり広く、ハンモックも有る。
300~400mくらい北上すると大きめのスーパーが有り、途中にカフェ数軒、レストラン2軒が有る。
南に少し下ればカフェが数軒あったかな。
リュックは玄関横のロッカーにしまい、騒音防止のためベッドサイドでのパッキングを禁止している。
宿の前の道路は石畳なので、道路側の部屋は車が通る度にけっこううるさい。
Wi-Fi有り。
テレビ有り。


あまり皆がOla!と挨拶しない。
してもHello!
Camino Frances経験者ならHola!と言ってしまうと思うので、違うのかな。

 

日曜にLisbon行きのバスに乗るので、事前にチケットを買いに、中心街から地下鉄で数駅のREのバスターミナルへ。
Lisbon行きは1日に何本も出てて、
行き先はOrient駅かSete Riosのバスターミナルの2つ。
曜日によっては運行していない便もあるみたい。
20ユーロ/人。

 

 

「誰にも言うなよ。」
みたいなことを言われたので言っておこう。
Taylor'sの醸造所で見学をしていたら、作業をするオッチャンが樽から出した10年物を飲ましてくれた。
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作業をしているのを遠目に眺めていたら、オッチャンが手招きをするので行ってみたら、作業用のグラスで樽から出るワインを汲んでくれた。
これがメチャうま!
見学最後の試飲で飲んだchip dryやlate bottled vintage 2013なんて全然美味しくないと思うほどに。
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ちなみに、樽からワインを出して沈殿物を除去する作業で、目で見て確かめるらしいことが途中の説明にあったような。

 

飯は、こんな感じの大衆食堂的なバルっぽい所で食べるのが安くてうまい。
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caminoの続き4日目と5日目: Santiago → Porto

ボタフメイロは問題なく見れた。

10時過ぎに大聖堂に入ると、前のミサがまだやっていたが、人々がどんどん椅子に座っていってる。
ミサは11時半くらいから始まり、始まって少ししたらボタフメイロを発動。

 

ミサが終わったのは13時頃だったと思う。
終わり頃に周囲の人と握手をしたが、スペイン語がまったくわからないので、何だったのかいまだに不明。

 

11/1は祝日っぽく、スーパーマーケットは軒並み休み。
でも、ショッピングモール内のカルフールだけは営業してた。

 


Portoへはバスで4時間くらい。
発車直前はALSAの窓口はけっこう人が並んでた。

10:00 Santiago 出
13:00 Porto 着
またもや時間を旅した。
スペインとポルトガルは1時間の時差があるのね。
気付いたのは翌日の朝だけど。

 

バスは何ヵ所も途中で停まって客を乗せ降ろししていた。
どっかのバス停近くで黄色い矢印が壁に描かれているのがあり、ポルトガルの道もちゃんとあるんだなと。

 

Portoでは空港と中心街から少し離れたCasa Musicaとで停車。

 

Santiagoの宿を出る時にアメリカのオバチャンが、景色が良く安いホテルを教えてくれ、地図までくれたのでそこに向かったら、そこはアルベルゲもしているらしいので、本日の泊まり場はSeminorio Vilorのアルベルゲ。
7.5ユーロ/人。
宿泊者名簿に自分で名前を記入し、クレデンシャルは翌朝まで預かると。
けっこう中心街からは離れている。
ホテルの建物内に泊まれるのかと思ったら、そんなに甘くはなかった。
受付のお兄ちゃんが案内してくれるらしいが、なぜか入り口の扉を出る。
通りの先の門を指して、
「今からあそこの門を開けるから、坂を下った先にある駐車場の横にある階段を下りていってくれ。そしたら小さな小屋が見えるから。」
っておい、受付からこんなに離れるのは初めてだよ。

 

行ってみると、渓谷にポツンと建つ一軒家。
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1人1つずつ鍵が渡されたが、こんな不気味な所に誰か近づくのか?
我々の前は10/31に何人かが泊まっていたようだが、あまり人は来ないようだ。
正直、1人では怖すぎて泊まりたくない。
何が起きても翌朝の掃除時まで気付かれることはなさそう。
3部屋あって、4人ずつ。
トイレ・シャワーが1FとB1のそれぞれにある。
キッチンの給湯器をONにしなければ、いくら待ってみてもシャワーからお湯が出ることは無い。
キッチンがあり、レンジや食器もあり一通り料理はできそう。
地上に出て500mほど北上すると、ショッピングモールや飲み屋モール的なものがあるし、ショッピングモール内にスーパーマーケットがある。

caminoの続き2日目と3日目: Fisterra → Santiago

08:20 Fisterra 出

10:40 Santiago 着

 

Santiagoへ向かうバスは、公営アルベルゲ横を少し遅れて出発。
20人くらいは乗り込んだかな。

 

8時20分発のバスは土日は無い(30, Oct. 2017現在)。
料金は乗車時に運ちゃんに支払った。
13.1ユーロ/人。
Monbusのサイトを見ると、Fisterraからの便はどれも乗車時に料金支払いっぽい。
1便だけ窓口で買えるっぽいマークが付いてた気がする。
直行の高速バスではなく路線バスなので、途中のCeeなど何ヵ所かで停車。

 

降車はSantiago駅近くでもしていたが、お客さんが運ちゃんに訴え出たために停まったようにも見えた。

 

バスは旧市街から1kmちょっと離れた所にあるバスターミナルに到着。
建屋内に案内所があるので、ポルト行きのバスの情報をもらった。
AlsaとFlexiなんたらの2社が運行していて、Alsaは毎日10時と12時の2便を運行していて、34ユーロ。
Flexiなんたらは金土日月の17時前くらいに1便。
いろんな会社の窓口があり、Alsaの窓口はあったが、Flexi...は見つからなかった。
Alsaの前に切符自販機有り。

 

そして、本日の最重要事項は、
「11月1日の何時のミサでボタフメイロが見られるか確認すること」
である。
せっかく11月1日近くにSantiagoにいるので、ちょっと滞在してボタフメイロを見ることにした。
大聖堂のサイトを見ると、特別な祭典ではボタフメイロを発動させるとある。
しかし時間が書いていないので、聞くしかない。
そこで、とりあえず観光案内所へ。
お姉ちゃんに聞いてみると、
「11月1日の11時半のミサよ。1~1時間半くらい前には行った方が良いわよ。」
とさ。
Gracias!

 

ボタフメイロを見るには、祭典以外にはキリスト教団体の正式な要請か300ユーロの寄付があった場合らしい。

 

あとは何をして時間を潰すか。
ひたすらSantiagoの街を歩き回るしかない。
とりあえずSantiago駅に行ってみて、近くにあるショッピングモールに寄って。

 

本日の泊まり場は、旧市街からは1.4kmくらい離れ、バスターミナルから300mくらいのアルベルゲLa Credential。
12ユーロ/人。
11時過ぎには受付してもらえた。
ただ、その時間は掃除のお兄ちゃんが掃除中。
中心街から遠いこともあってお客さんは少なめ。
男女別にトイレ2、シャワー3、共同のトイレ・シャワー1。
洗濯機、乾燥機有りで、その横に手洗い場。
干場は室内。
キッチンはあるが、コンロは有料。
レンジは無料で、オーブン機能も付いているが貧弱すぎて使い物にならない。
お菓子・飲み物の自販機有り。
コーヒー自販機有り。
道の向かいにバル有り。
スーパーまでは300mくらい。
ショッピングモールまでは500mくらいで、その中にカルフールのでかいのがあって、品揃えは抜群。
Santiago周辺には3つのショッピングモールがあるが、カルフールの入るAs Cancelasが一番活気がある。

 

翌日朝の10時前には受付のオバチャンが来たので、もう2晩泊まることを伝え、とりあえず2日目分だけ料金を払っておいて、3日目分はまた翌日朝に。
荷物はそのままベッドの脇に置いておけた。
ベッド脇にはコイン返却式のロッカーがあるのでそれに入れておけば安心。

 

アルベルゲにレンジしか無い時は、レンジあるいはオーブンでできるピザが便利。
2~4ユーロくらいで2人前くらいのサイズ(350~400g)。
生地にはあらかじめ火が入っているので、オーブン「220℃で」と書いててもレンチンで十分。
今日買ったのはトマト2玉で055ユーロ(計り売り1.5~3ユーロ/kg)、レタスも1玉が0.69ユーロだった。
レストランで食べるのは高いし、もうカロリーを取る必要は無い。
あとは朝飯用に買ったベーコンとチーズをつまみにEstrella Galiciaの缶を0.89ユーロ/缶。

 

道を挟んで向かいにあるバルは、カフェコンレチェ1.2ユーロで、朝だったからかチュロス、クロワッサンの切れ端、トルティーヤの切れ端が付いてきた。
コンレチェを頼めば軽い朝飯になる。
店内は内装はLondon関係で統一されていて、けっこう洒落てる。

caminoの続き1日目: Fisterra

07:50 公営アルベルゲ 出

11:20 アルベルゲCabo da Villa 着

 

公営アルベルゲは9時までに退出だったのでギリギリまで滞在。
入り口付近のカップルは全然出る準備もしておらず、いい加減だなぁ。
自分達が間違っているとも知らずにそんなことを思っていた。

 

昨日スーパーで買っていた朝飯を港で海を眺めながら食べようと思っていたが、めちゃくちゃ風が強いので、町中の広場にあるベンチで食べた。
この時、人通りが少ないなと思った。

 

今日はFisterraで休息日なので、その辺をフラフラ。
港に出て人々の動きを眺めていたが、風のせいでかなり寒い。
港にあるバルが1軒開いてそうだったので、10時頃にそこへ。
カフェコンレチェが1ユーロ。

 

すると、オーストラリア夫婦が店に入ってきてまた再会。
ホントよく会う。
昨日、晩飯の帰り際に
「よく会うわね。またどうせ会うだろうから、See you tomorrow!」

 

1時間くらいしてふと店の壁の時計を見ると、10時10分。
あれっ?
この店、時計が1時間遅れてるのに調整しないとは。
とか思ってwi-fi使用中の携帯を見ると、10時10分。
あれっ?
でも、腕時計は11時だで。

 

もしかしてサマータイム終わってない?

 

そういえば、アルベルゲの入り口の方のカップルは9時が近いのにまだ起きようともしてねぇなとか思ったし、町中も人通り少ねぇなと思った。

 

ねぇ、誰か言ってよね~。

 

確かに11月1日よりも、日曜休みが多いこの国では、日曜日に終わらせた方が影響が少なそう。

 

気付いたところで、カフェをもう1杯。
次はアメリカーノ

 

時間も良い頃なので、アルベルゲ探しへ。
公営アルベルゲから西に坂を上ると何軒かあるし、巡礼路を南に行くと2軒くらい、北に戻ると2軒くらいある。
中心から離れるのも面倒なので、北にちょっと戻って、Cabo da Villaが本日の泊まり場。
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12ユーロ/人。
安くはないが、設備的にはこれまでで一番良いかな。
1Fに24人くらい収容の大部屋があり、上の階に個室がいくつかあるのかな?
大部屋ではベッド1つずつがパーティションで区切られている。
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シーツ・枕カバーだけでなくタオルも付いてくる。
男女別のトイレ・シャワーが1つずつと、共同のトイレ・シャワーが2つ。
キッチン有り(12~21時まで)。
お菓子・飲み物の自販機有り。
テラスが有り、その横に手洗い場と干場有り。
洗濯機・乾燥機もある。
受付横がくつろげるスペースだが、それ以外にもリビングルームがある。
リビングルーム横にもトイレ・シャワーが有る。
北に100mほどの所にスーパーがあるが、日曜日はお休み。
町の中心まで5分もかからない。
その途中にバルが1軒。

 

昼は魚介系バルで食べた。
Melidaと比較するためにpulpoとnavaja。
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晩飯は、港にあるEl Pirataという魚介系バル。
貝類と魚が食べられる。
ムール貝は、たいてい身が縮んでしまったものが出てくることが多かったが、ここのはこれまで食べたどこのものよりも身が大きくおいしかった。
赤貝はまぁこんなもんかな。
魚は、その日ある魚を選んで調理してもらうのだが、夕方でもう残りが少なく、何やら赤い魚とスズキがあったので、赤い魚を焼いてもらった。
この店はお昼を食べに来た方が良さそう。
16時に入って17時頃に出たが、我々が最後の客だった。
流石にもう魚介は飽きてきた。

camino 36: Lires → Fisterra

08:15 アルベルゲAs Eiras 出

14:00 Cabo Fisterra 着
24651歩(total 1248997歩)

 

本日の道程は、LiresからFisterraまで17kmくらい。

 

ここ数日、内陸を歩いていたときに比べると朝がそれほど寒くない。
大西洋のおかげかしら。

 

全然バル、カフェが無い。
宿併設のバルで朝飯が食べれたけど、人が多かったので食べずに出発。
そしたら何もなくなった。
集落はあれどバルは無い。
ようやく出てきたのが2時間余り歩いた頃。
生ハムを挟んだボカディージョとカフェコンレチェで5ユーロちょっとと高い。
コンレチェも何か水っぽいし。

 

12時過ぎにFisterraの中心あたりに到着。
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巡礼証明書が公営アルベルゲでもらえるので行くと、13時から受付と書いてあったので、近くのバルでビールで乾杯。

13時が近づくとアルベルゲ前に人が集まりだした。
証明書だけをもらいに来る人も多く、我々が最初の宿泊者。
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証明書は無料で、宿泊は6ユーロ。
受付横にキッチンがあり、ちゃんと食器類、調理器具、いくらか調味料があって、20時まで使用可能。
受付が21時に閉まるので、それ以降はキッチンも使えない(もちろん朝も)。
宿泊棟には5桁の暗証番号で入る。
2Fに20人くらい、3Fに10人くらい収容。
男女別のトイレ1、シャワー1が2Fにのみある。
手洗い場は1Fにあり、干場は2Fの廊下。
廊下の窓を一晩中開けていたら乾いた。
すぐ横にスーパーがあり、シエスタ無しで21時過ぎまで営業(日曜休み)。
目の前にかなり高めの海鮮レストランあり。
町の中心なので周りにバルやレストランがたくさんある。

 

不本意ではあるが、宿にリュックを置いて岬へ。
ダラダラと坂を上って3kmくらい。
歩いているのはほとんどペレグリーノだろう。
多くの人は荷物を置いてきている。
太陽がジリジリと照りつけてかなり暑いし、熱い。

 

Cabo Fisterraは観光地でもあるので、バスや車で来ている人も多い。
土産物屋やバル・レストランがあってその先に灯台がある。
そして何か微妙な位置に0kmのモホンが設置されている。

岬はさらに先に行けて、岩場をかなり下りて行ける。
岩場にはペレグリーノが座ったり寝転んだりしながら物思いにふけっている。
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旅を終えたペレグリーノが、身に付けていた自分の靴や衣服などを燃やすという習慣があるらしく、焦げた跡が所々にある。
靴のモニュメントまである。

 

岬や町で、やっぱり再会があった。
Bercianosの寄付アルベルゲで隣のベッドに寝てたドイツ兄ちゃん、ブルゴスのマクドでビスケットをくれたお姉ちゃんカップル、何日間か同じ町や宿でいつも会ったボウズに近い姉ちゃんカップル。
その他どこかで見ただけの韓国のおっちゃんや見たことがある気がするおっちゃん。

 

あとは、Camino de Fisterra中に3日間も同じ宿に泊まったオーストラリア夫婦。
レストランで晩飯を食べていたらご夫婦がやって来て、海鮮スープとパエリアは塩辛いからやめた方が良いとアドバイスしておいた。

 

1ヶ月にわたる歩き旅が今日で終わり。
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宗教的な感慨が皆無なせいか達成感もあまり無い。
いつもよりは写真を撮ったので、いくらかはあったのだろうが。

 

36日で900kmちょっと。
平均25km/day。
125万歩。

 

テントを張る場所を探す必要も無いし、バーナーでご飯を炊く必要も無いので、荷物がかなり軽い。
ペレグリーノが多いので好奇の目で見られることも無いし、ペレグリーノ同士ですぐ仲良くなれるし。
野性動物に怯えて歩いたり寝たりする必要はないし、ナメクジやムカデとテント内で戦うことも無い。
1日の行動時間は7~8時間くらいで、毎日シャワーは浴びられるし、ベッドもあって十分に休息ができて足にダメージも残らない、なんとも贅沢な旅。

 

お金と時間がありさえすれば、カミーノ巡礼は楽しい場所だと思う。
ホントに。

 

より楽しむために英語がちょっとは話せた方が良いが、スペイン語が話せればもっと楽しいかも。
バルなどでもスペイン語で注文するとかなりスムーズだし、下手くそなりに頑張ってる姿をほほえましく思ってくれる店員さんも多い。
英語圏の人は英語で押し通す人が多かった気がする。
英語が話せない店員さんも時々いるし、こちらがアジア人でも構わずスペイン語で話しかけてくるお年寄りもいるし。

 

こちらが日本人であることを知ると好意的に話してくれる人が時々いる。
日本に行くのが好きだったり、過去に出会った日本人に好感を持っていたり。
ある人は、アルベルゲでの日本人と他のアジア人との生活態度の違いから良い印象を持っていた。
その日本人達に感謝である。

欧米の人達にはアジア人のnationalityは判別できないので、積極的に言ってみるのも良いかもしれない。
日本人は韓国人に比べると非常に少ないので、話のきっかけになることも多い。
「韓国人はたくさん見たけど、日本人は初めてだ。」
というのをよく聞いた。