camino 0: CDG → Saint Jean Pied de Por
アエロフロートでモスクワ経由にてシャルル・ド・ゴール入り。
CDGへの到着時間が22:30だったこともあり、空港の外に出たのは23時頃。
相方のパトロンさんの様子的にはちゃんと宿泊したほうが良さそう。
支払いはすべて自分ではないので、気軽に泊まることに同意。
空港近くにはいくつかホテルがあり、ibisというのが安めで良さげ。
2人1部屋で123ユーロ。
平日だしバケーション終わってるし予約いらんやろ、と思っていたのが間違い。
「No room, sorry!」
もう一軒すぐ近くのホテルでも聞いてみたが、答えは同じ。
あらぁ。
しょてっぱなから野宿かな。
こちとら、はなからホテルに泊まる気はなかったので、ちゃんと調べていた。
CDGで寝られるのかどうか。
世の中にはすばらしい思想をお持ちの方がいて、世界中のどの空港が寝やすいかなどを掲載している便利なサイトがある。
それによるとCDGは夜間は施錠するが、建屋内で滞在することはできるようだ。
ただ、ホームレスもいる、とのこと。
再び無人電車に乗ってホテルから空港に戻り、ターミナル2へ。
さっきも1組が寝転がっていたが、帰ってきたら4組くらいに増えていた。
床に寝転がる人、椅子に座る人がいて、それが普通なのか、セキュリティーのおっちゃんも扉を施錠しながら見回っているが何も言わない。
寝場所としては、ロビーの端に並べられた椅子の所で、4連の椅子が向かい合わせに置かれていて、その1区画ごとに1グループが占拠する感じ。
ベンチは、1人分ずつ手すりで仕切られていて、ベンチ上で横になるのは無理とは言わないが難しい。
このベンチの奥の窓際にはコンセントがあり(3口)、24時間充電可能。
ゴミ箱もロビーの所々にある。
ロビーは消灯することがなく、床の掃除などもあり深夜でもチラホラ人が歩いていた。
トイレは下の階にあり、24時間使用可能。
ただ、空港が閉まる前後から掃除が入っていて、その時はちょっと使いにくいかな。
自分達は滞在者が多いターミナル2Aで寝たが、通過した2Cでも同じように寝ている人がいた。
銭をおろしたければ、ATMは深夜でも動いていたんじゃないかな。
少なくとも23時には動いていた。
5時頃には空港内の人通りも多くなっていた。
CDGからモンパルナスへはLE-BUSを利用。
17ユーロとまぁまぁ高い。
空港からの地下鉄は治安が悪く、あまりよろしくないらしい。
空港を出た6時頃は完全に夜で、7時を過ぎると若干白んできた。
気温は14℃。
モンパルナスではTGVの発車まで時間があったので、カフェでサンドイッチとカプチーノを食べて、駅周辺をウロウロ。
TGVの発車番線は出発の直前までわからず、皆がボードを見上げていた。
番線が判明したら皆が一斉に動きだす。
日本の新幹線みたいに停まる場所を決めてしまえば良いのにと思うが、それができる日本の鉄道会社がすごいのかな。
TGVでは途中のバイヨンヌまで行き、そこでローカル線に乗り換える。
2両編成だが、ペルグリーノらしき人達でいっぱいになった。
サンジャンピエドポーまでは1時間くらいで、パリ- バイヨンヌ間のつまらない車窓の景色に比べるとまだ見所があった。
サンジャンの駅に降りると、皆で一斉にカミーノのオフィスへ向かう。
皆の動きを様子見しながら動いていたが、気づいたらなぜか先頭に。
カミーノオフィスでは、5人くらいで巡礼者の対応をしていて、クレデンシャルに名前や出身、パスポート番号、日付等を書いて受けとる。
クレデンシャルは2ユーロ。
で、受付のおっちゃんに明日のピレネー越えの説明や今日のアルベルゲの説明などを受けてようやく終了。
アルベルゲについては、ドミトリーが良いか個室が良いかを聞かれたのでドミトリーを選択。
オフィスから下った所に流れる川。
アルベルゲはオフィスを出て200mくらいのところにあり、受付のお姉さんにベッドのみの12ユーロを支払って部屋へ案内してもらう。
ちなみに、晩飯付き、朝飯付きなども選べる。晩飯付きは+12ユーロくらいだったと思う。
このアルベルゲはかなりの人数を収容できるらしく、通された部屋は15人部屋で、韓国人10人、日本人2人、西洋系2人、南米系1人。
アジア人がたまたま多いが、到着順。
部屋は非常にきれいで、トイレ2つ、シャワー2つ、洗面台2つ。
韓国人の1人は日本語が少し話せて、少し話をした。
彼は大学を1年休学して、5ヶ月バイトをして旅費を貯め、1ヶ月は巡礼、1ヶ月はパリ滞在するらしい。
外は20時半くらいまで明るい。
洗濯物は外の屋根の下に干場があるが、朝に霧がひどかったので室内に干した方が良かった。
だいたい21時頃には皆床についていた。