Camino de Santiago

Sep.-Nov.2017: El Caminoの日々報告

camino 36: Lires → Fisterra

08:15 アルベルゲAs Eiras 出

14:00 Cabo Fisterra 着
24651歩(total 1248997歩)

 

本日の道程は、LiresからFisterraまで17kmくらい。

 

ここ数日、内陸を歩いていたときに比べると朝がそれほど寒くない。
大西洋のおかげかしら。

 

全然バル、カフェが無い。
宿併設のバルで朝飯が食べれたけど、人が多かったので食べずに出発。
そしたら何もなくなった。
集落はあれどバルは無い。
ようやく出てきたのが2時間余り歩いた頃。
生ハムを挟んだボカディージョとカフェコンレチェで5ユーロちょっとと高い。
コンレチェも何か水っぽいし。

 

12時過ぎにFisterraの中心あたりに到着。
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巡礼証明書が公営アルベルゲでもらえるので行くと、13時から受付と書いてあったので、近くのバルでビールで乾杯。

13時が近づくとアルベルゲ前に人が集まりだした。
証明書だけをもらいに来る人も多く、我々が最初の宿泊者。
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証明書は無料で、宿泊は6ユーロ。
受付横にキッチンがあり、ちゃんと食器類、調理器具、いくらか調味料があって、20時まで使用可能。
受付が21時に閉まるので、それ以降はキッチンも使えない(もちろん朝も)。
宿泊棟には5桁の暗証番号で入る。
2Fに20人くらい、3Fに10人くらい収容。
男女別のトイレ1、シャワー1が2Fにのみある。
手洗い場は1Fにあり、干場は2Fの廊下。
廊下の窓を一晩中開けていたら乾いた。
すぐ横にスーパーがあり、シエスタ無しで21時過ぎまで営業(日曜休み)。
目の前にかなり高めの海鮮レストランあり。
町の中心なので周りにバルやレストランがたくさんある。

 

不本意ではあるが、宿にリュックを置いて岬へ。
ダラダラと坂を上って3kmくらい。
歩いているのはほとんどペレグリーノだろう。
多くの人は荷物を置いてきている。
太陽がジリジリと照りつけてかなり暑いし、熱い。

 

Cabo Fisterraは観光地でもあるので、バスや車で来ている人も多い。
土産物屋やバル・レストランがあってその先に灯台がある。
そして何か微妙な位置に0kmのモホンが設置されている。

岬はさらに先に行けて、岩場をかなり下りて行ける。
岩場にはペレグリーノが座ったり寝転んだりしながら物思いにふけっている。
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旅を終えたペレグリーノが、身に付けていた自分の靴や衣服などを燃やすという習慣があるらしく、焦げた跡が所々にある。
靴のモニュメントまである。

 

岬や町で、やっぱり再会があった。
Bercianosの寄付アルベルゲで隣のベッドに寝てたドイツ兄ちゃん、ブルゴスのマクドでビスケットをくれたお姉ちゃんカップル、何日間か同じ町や宿でいつも会ったボウズに近い姉ちゃんカップル。
その他どこかで見ただけの韓国のおっちゃんや見たことがある気がするおっちゃん。

 

あとは、Camino de Fisterra中に3日間も同じ宿に泊まったオーストラリア夫婦。
レストランで晩飯を食べていたらご夫婦がやって来て、海鮮スープとパエリアは塩辛いからやめた方が良いとアドバイスしておいた。

 

1ヶ月にわたる歩き旅が今日で終わり。
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宗教的な感慨が皆無なせいか達成感もあまり無い。
いつもよりは写真を撮ったので、いくらかはあったのだろうが。

 

36日で900kmちょっと。
平均25km/day。
125万歩。

 

テントを張る場所を探す必要も無いし、バーナーでご飯を炊く必要も無いので、荷物がかなり軽い。
ペレグリーノが多いので好奇の目で見られることも無いし、ペレグリーノ同士ですぐ仲良くなれるし。
野性動物に怯えて歩いたり寝たりする必要はないし、ナメクジやムカデとテント内で戦うことも無い。
1日の行動時間は7~8時間くらいで、毎日シャワーは浴びられるし、ベッドもあって十分に休息ができて足にダメージも残らない、なんとも贅沢な旅。

 

お金と時間がありさえすれば、カミーノ巡礼は楽しい場所だと思う。
ホントに。

 

より楽しむために英語がちょっとは話せた方が良いが、スペイン語が話せればもっと楽しいかも。
バルなどでもスペイン語で注文するとかなりスムーズだし、下手くそなりに頑張ってる姿をほほえましく思ってくれる店員さんも多い。
英語圏の人は英語で押し通す人が多かった気がする。
英語が話せない店員さんも時々いるし、こちらがアジア人でも構わずスペイン語で話しかけてくるお年寄りもいるし。

 

こちらが日本人であることを知ると好意的に話してくれる人が時々いる。
日本に行くのが好きだったり、過去に出会った日本人に好感を持っていたり。
ある人は、アルベルゲでの日本人と他のアジア人との生活態度の違いから良い印象を持っていた。
その日本人達に感謝である。

欧米の人達にはアジア人のnationalityは判別できないので、積極的に言ってみるのも良いかもしれない。
日本人は韓国人に比べると非常に少ないので、話のきっかけになることも多い。
「韓国人はたくさん見たけど、日本人は初めてだ。」
というのをよく聞いた。